8月3日:第9回公開講座(報告)

第9回公開講座“若年性認知症の当事者に学ぶ”が開催されました!

去る8月3日、閑静な住宅街にある新泉サナホームの地域交流室(杉並区)にて、第9回公開講座“若年性認知症の当事者に学ぶ”が開催されました。猛暑にもかかわらず22名の参加者があり、来島みのりさん(東京都多摩若年性認知症総合支援センター・センター長)と藤島岳彦さん(若年性アルツハイマー型認知症当事者)、お二人のお話に、熱心に耳を傾けておられました。

来島さんからは、“若年性認知症の当事者の方に学ぶ”と題して、若年性認知症の基本的理解から始まり、当事者の気持ち、本人の思いを叶える活動、具体的支援内容、若年性認知症の課題など多岐に渡って、わかり易く説明して頂きました。来島さんの、単なる支援者の立場を超えた情熱のある活動に心を打たれました。

藤島さんからは、“認知症の私だから伝えられること”と題して自己紹介から始まり、会社からの突然の解雇のこと、物忘れを自覚し受診して若年性アルツハイマー型認知症と診断されたこと、診断後は様々生活上の工夫をしながら規則正しい生活を送っていること、出来ていることと出来なくなってきていることを書き出し、自己分析していることなど、いろいろお話し頂きました。一度再就職したものの解雇となり、その後、現在の職場に就職が決まり、自分のペースで仕事をできてよいことや、「見聞が広がることが嬉しい」と話されていました。藤島さんは途中で「何だったけな?」と言いながらも、明るく生き生きと話される様子が印象的で、もし自分が認知症になったとしたら、藤島さんのように前向きに捉えて生活できるだろうかと、頭が下がる思いでした。

アンケートには、「来島さんの実際の相談のお話をお伺いでき、大変勉強になりました。」、「藤島さんはユーモアがあり、不安や苦労を乗り越えて、楽しく工夫しながら生活されていて、素晴らしいと思いました。」や、「ポジティブであるって大事ですね。来てよかったです。これからもご活躍ください」などの感想が多く寄せられました。

お二人のお話には皆、力づけられ、今後の生き方を示して頂けたように思いました。本当にありがとうございました。

Follow me!